#読書記録
片山健 さく・え
『コッコさんのともだち』
(福音館書店,1984年 こどものとも年少版 発行)
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1、2年くらい前から、娘の中に「絵本を読んでもらうのはパパ」というマイルールができたようで、私と本を読みたがらなくなりました。
他の点においては断然パパよりママの方が好きなのに、なぜか絵本だけはパパ。
本が大好きな私にとっては、非常に悲しいことです…
赤ちゃんのとき、あんなに読んであげたのにー!!
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この『コッコさんのともだち』は、保育園に入りたて(2〜3歳)の頃に読んであげたものですが、娘はまったく覚えていなかったようです。
私の復職に伴い、2歳9ヶ月で入園したものの、誰ともお話しできずに泣いてばかりで、先生に話しかけられても答えることさえできなかったウチの子。「早くおともだちができるといいなぁ…」という思いで、図書館から借りてきた本でした。
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そして、今。
毎日毎日、おともだちと元気に遊んでいます。
言いたいことも言えなかった娘が、おともだちをどんどん誘い、一緒に遊ぼうと約束し、おともだちから「お手紙」をもらって帰ってくるようになりました。
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ところが…
それはそれで、気になることがあって。
「明日は◯◯ちゃんと遊ぶから、△△ちゃんとは遊ばない」
「◯◯ちゃんとだけ遊びたいの」
「ふたりだけで遊びたいの」
という具合に、せっかく「一緒に遊ぼう」と声をかけてくれたおともだちのお誘いを断ってしまうことがあるのです。
親としては「みんなで遊べばいいじゃない!」と思うのですが…
だって、自分が断られる立場になったら、悲しいですよねぇ…
「大好きなおともだちとふたりで遊ぶのも楽しいけど、みんなと遊ぶのも楽しいよ」ということを伝えたくて、今回、またこの本を図書館で借りてきたのです。
また「パパと読む!」と一蹴されるかと思ったのですが、「チキンちゃんが読むならいいよ」と想定外の答えが返ってきたので、私がチキンちゃんの声(←どんな声だ!)で読んであげたのでした。
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ちなみに、上記の件を保育園の先生にも話してみたのですが、「(ウチの子)ちゃんなりに明確な理由があって、その理由をおともだちにきちんと説明できているから、これはこれでいいと思います」とのことでした。
えー?いいのー?…とそのときは思いましたが、考えてみると私はけっこう「No と言えない女」。きっとウチの子は「No と言える女」なんだと思います。自分の友達を自分で選び、自分のしたいことをして遊べるなんて、頼もしくて結構なことじゃないか!…と思い直し、「強くたくましく育ってね。でも、かわいさと優しさを忘れずにね。」と心の中でエールを送る母なのでした。
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